Social Impact Act
2020年1月24日
最終更新: 2020年10月16日
2020年年初において、CVCキャピタル・パートナーズが、グローバルの様々なサプライチェーンに対し持続可能性評価サービスを提供する「EcoVadis」に約2億ドル(220億円)の出資を行うという報道がありました。
参考:「CVCグロース・パートナーズ、EcoVadisに約2億ドルを出資、持続可能性評価サービスの世界的な採用拡大へ」
EcoVadisは、フランスに本社を構える、グローバルなサプライチェーンの環境的また社会的パフォーマンスの評価・向上のためSaaSソリューションを提供している会社です。
日系企業でも導入している担当者の方もいるかとは思いますが、サプライチェーン評価の一つの参考として紹介します。
EcoVadisは、サプライチェーン評価に Management Indicators を用いています。
・POLICIES(方針)
ポリシー、目的、ターゲット、ガバナンス
外部ポリシーへの賛同:グローバルコンパクト等
・ACTIONS (行動)
具体的なアクションの内容
アクションに対する認定、ラベル、第三者監査等
アクションの展開レベル(全社?一組織?など)
・RESULTS (結果)
レポーティングの品質(各ステークホルダーから見た際のもの)
行政、労働組合、NGOなどからの360度調査
ちなみに、それぞれの評価の際の重みづけは、「方針」:「行動」:「結果」=25:40:35になっています。
また、「環境」「労働者・人権」「倫理」「持続可能な調達(sustainable procurement)」の四つのテーマに対して、21の管理指標を定義している形になっています。
「環境:9指標」、「労働・人権:7指標」、「倫理:3指標」、「調達:2指標」から構成されています。
※最近のトレンドとしては、ESG評価についても、それぞれの指標一つ一つの評価ではなく、それぞれが繋がった際に意味するところを重視するという点は今後も進展していくことが予想されます。
グローバルなサプライチェーンの持続可能性などについて関心をお持ちの方は、EcoVadisなども参考にしてみてはいかがでしょうか?
ツールの導入の前に、やるべきことなどを模索している担当者や経営者の方は、別途ブティックファームのKI Strategy Inc.でも支援していますので、お気軽にお問合せください。