目次
【第2話】中小企業による社会貢献活動(CSR)アイディア 【本記事】
【第3話】中小企業のテクノロジーを活用した海外進出
発展途上国で必要な具体的なアクションとは?
開発経済や国際協力の領域において、その発展途上国の現状や問題点を明らかにした書籍や研究は世に多く出版されています。
そんな中、ベッツィ・トイチェ著の『Women Empowerment ~世界の女性をエンパワーする100の方法~』は、具体的アクションにフォーカスした書籍となっています。
今回は著書の中で、紹介されている、具体的なアクションを何回かに渡り紹介していきます。
中小企業の社会貢献活動をご支援しています
本書の紹介の前に、Social Impact Actでは、発展途上国(主にアフリカ、南米)で活動する社会起業家や中小企業について、調査しています。(本Webでも適宜紹介していきます)
その過程で、現場の課題をよく耳にします。
・食料保管中に虫が発生してしまう。。
→虫が発生しにくい安い保存袋はないのか?
・大量のパームヤシの残骸が出てしまう。。
→パームヤシの残骸を有効活用するシンプルなテクノロジーはないのか?
・作物を乾燥がうまくいかずカビが発生してしまう。。
→無電化地域でも食物を乾燥する画期的なソリューションはないのか?
・ナッツや果物などの硬い皮を効率的に剥けない。。
→無電化地域でも硬い皮を効率的に剥くメンテナンスが最小限となるシンプルなプロダクトはないのか?
等々々
中には、簡単に解決できそうにない問題や、日本の中小企業のシンプルなテクノロジーで解決できるのは実は多いのではないかとも考えています。
中小企業において、自社のテクノロジーを用いて、ブランド構築や、社会貢献活動(CSR)、人材獲得を検討されている担当者の方は、是非、Social Impact Actまでお問い合わせください。
色々とディスカッションさせて頂けれは幸いです。
お問い合わせはこちらまで
以下、『Women Empowerment ~世界の女性をエンパワーする100の方法~』に、記載されている発展途上国の課題とその解決方法です。
エコ固形燃料+改良型コンロ
本ブログでもGREEN ENERGY BIOFUELSなど、改良型コンロを展開している社会的企業の紹介をしてきました。
燃料効率のいい燃料用コンロで組み合わせることにより、より効果が期待されるのがエコ固形燃料です。
エコ固形燃料の原料としては、「可燃ゴミ」「水」「つなぎ(粘土、でんぷん、樹液等)」で手作りも可能です。
また、「おがくず」「サトウキビやトウモロコシのカス」「紙くず」「コーヒー豆の殻」「わら」「木炭のクズ」などを利用すると良質な固定燃料を作ることができます。
また、ウガンダでは、バイオ炭で固定燃料を作る、エコフェエルアフリカ(EcoFuelAfrica)のような企業にも注目が集まっています。
レガシー財団(LegacyFound)がエコ固定燃料の情報など整理しており、興味のある人は是非、チェックしてみてください。
バイオ炭による土壌改良
次は、バイオ炭を利用した、土壌改良について紹介します。
アフリカの農業生産性の向上や土壌の改良につ亭は、国連をはじめとした、国際機関も多くき力を入れる領域です。
バイオ炭は、植物を無酸素状態で酸化させて作りますが、土壌の改良に役立つと言われ、日飲んでも昔から活用されてきたものです。
改良用コンロの多くが作物の収穫カスを燃料として使い、副産物としてバイオ炭を生産する構造になっています。
本書では、バイオ炭の生産・販売するビジネスを展開してみてはどうかと提唱しています。
車輪つき種まき機
先進国の農業については、機械化された農業機器が数多く存在します。
その一方で、発展途上国での農業用機械は、メンテナンスや動力の確保が課題となっています。
種子の種類によって交換できるプレートを装着した車輪つき種まき機は、シンプルかつ効率的に種まきが可能となります。
本書では、車輪付き種まき機の普及促進に向けた活動を提唱しています。
キーホールガーデン
キーホールガーデンとは、高く持ち上げた苗床と堆肥装置によって、現地で無料で手に入る材料で効率的な農業を行うことが可能になります。
アフリカ南部のレソトでは、食料不足を解決するために、持続的農法である、キーホールガーデンを導入しました。
キーホールガーデンは、収穫量が多く、8人家族で食べられる分の野菜に加えて市場で売るための余分な野菜を作ることが可能です。
また、一度作ってしまえば、人工肥料を使う必要やメンテナンスなどの管理がほとんど不要となるなどのメリットがあるとして注目されています。
今回は、エコ固定燃料やバイオ炭、キーホールガーデンの事業について紹介しました。
引き続き、具体的なアクションプラン案を紹介していきます。
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