DEVERGY
タンザニアでは、3,900万人の農村住民のうち7%にしか電力が供給されていないといわれており、東アフリカでも最も低い電化率の1つとなっています。
貧しいコミュニティに利用可能なエネルギー資源のほとんどは、貧困ペナルティーのため高価となっています。
国が提供する電力サービスにアクセスがない場合、タンザニア人は、伝統的な燃料によった代替手段を利用するしかありません。
ソーラーランタンは中国製の商品なども多数販売されており、非常に手頃な価格で購入することが可能ではありますが、生活のための明かりとしては非常に限定的な用途でしか利用できません。
かといって、ソーラーホームシステムは、多くの場合、貧困層の場合、財政的な理由から導入することは非常に困難な状況があります。
Devergyはオフグリッドの農村部の家庭に手頃で信頼性の高い、クリーンエネルギーサービスを提供しています。
他のエネルギーサービスとは異なり、Devergyのビジネスモデルではスマートメーターが採用されています。
モバイルバンキングを使用した「ペイアズ・アンド・ゴー」モデルを活用して、電気使用量に応じて、電気料金などが支払われる仕組みを構築しました。
Devergyを導入した世帯では、個々のエネルギー需要に基づいて電力を購入することができます。
Devergyの仕組みは、BtoC向けに提供することで、個人世帯が電気費用を節約することができますが、それだけではなく、BtoB向けに提供することで、電気料金だけでなく、中小企業が安定的に長時間営業することも可能にします。
Devergyのスマートメータは、使用状況を監視するだけでなく、エネルギーの盗難リスクを減らすことや、顧客がエネルギー負荷を隣人と分かち合うことを可能になりました。
Devergyは、世界の社会的インパクト投資機関から投資を受けています。また国連をはじめとした、国際機関も発展途上国の電化は最優先課題として認識しており、今後の活動に世界から注目が集まっています。
今回は、発展途上国の電化というソーシャルインパクトに挑戦するタンザニアの社会的企業のDevergyを紹介しました。
興味を持たれた方は、Devergyのホームページを覗いてみてはいかがでしょうか?
引き続き世界の社会的インパクトに関連した活動を行う企業とその取組を紹介していきます。
参考URL
・https://devergy.com/