Stanford Social Innovation Review (SSIR) とは
スタンフォードソーシャルイノベーションレビューは、世界中の社会変革リーダーに対して、ウェビナー、会議、雑誌、オンライン記事、ポッドキャストなどを通じて、人権、インパクト投資、非営利団体のビジネスモデルなど、幅広いトピックに関する研究、理論、実践の情報を提供しています。
今回は、そんなSSIRに掲載された、Global Impact Investing Networkの最初期の社員のAmit Bouriさんの『A Coming of Age for Impact Investing』という記事の紹介となります。
詳細は原文を参照してください。
https://ssir.org/up_for_debate/article/a_coming_of_age_for_impact_investing
Global Impact Investing Network(GIIN)の歩み
Global Impact Investing Network(GIIN)が設立されるという話が上がった当時は、インパクト投資のコミュニティーが「市場」と呼べるような特徴はほとんどなかったといいます。
マイクロファイナンス、個人投資家も、非常に分断され非効率的な状態でした。
ただ、現在では、各国政府首脳など世界の指導者の支持を得て、G8の議題に上がり、社会的インパクト投資タスクフォースが創設されるまでになりました。
さらに、UBS、ゴールドマン・サックス、AXAインベストメント・マネージャー、チューリッヒ・インシュアランス・グループなどの大手金融機関は、インパクト投資に影響を与えるために多額の資金、時間、人的リソースを配分しています。
ImpactBaseによれば、世界中で稼働するインパクト投資プレイヤーは少なくとも350以上あり、GIINのメンバーシップは25組織から220以上に成長するに至ります。
ただこのような成長にもかかわらず、インパクト投資の財務実績に関する信頼できるデータが不足しているという課題に直面しているといいます。
先月ケンブリッジ・アソシエイツ社と提携して、プライベート・エクイティおよびベンチャー・キャピタルへの投資ファンドの財務実績に関する、包括的な分析である“Introducing the Impact Investing Benchmark”※1を発表しました。
※1 https://thegiin.org/knowledge/publication/introducing-the-impact-investing-benchmarkを参照ください。
このベンチマークに関する調査は、この業界のパフォーマンスをを理解するファーストステップにすぎません。
ただ、今後、この業界が発展していくためにも、エビデンスや信頼できるデータの拡充が重要であるとしています。
今回は、ソーシャルインパクトの領域について、世界的な権威の一つである、スタンフォードソーシャルイノベーションレビューの内容の一部を紹介しました。
ご関心のある方は、是非、Stanford Social Innovation Review (SSIR) にもアクセスしてみてください。
関連URL
・https://www.impactbase.org/