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執筆者の写真Social Impact Act

Jクレジットを活用したカーボンニュートラル(GX)

前回記事にて、カーボンクレジットの概要を紹介しました、今回は、よりその中で、Jクレジットについて、紹介していければと思います。 Jクレジットを活用した新規事業開発① Jクレジットは、2012 年 8 月 2に取りまとめられた「新クレジット制度の在り方について(取りまとめ)」(新クレジット制度の在り方に関する検討会)に基づき制度設計されたもので、10年近い歴史があることになります。 気候変動問題に閉じませんが、社会課題の多くは、外部不経済という領域で、その対応が検討されることもあります。税金として活動を抑制したり、法的な規制を設けたりなどもありますが、カーボンニュートラルの活動を促進するインセンティブを設計するなどもその手段の一つで、Jクレジットもその一つと言えるでしょう。 具体的にJクレジットで対象としてる、削減・吸収活動としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 省エネ関連

    • ボイラーの導入

    • ヒートポンプの導入

    • 空調設備の導入

    • ポンプ・ファン類への間欠運転制御、インバーター制御又は台数制御の導入

    • 照明設備の導入

    • コージェネレーションの導入

    • 変圧器の更新

    • 外部の効率のよい熱源設備を有する事業者からの熱供給への切り替え

    • 未利用廃熱の発電利用

    • 未利用廃熱の熱源利用

    • 電気自動車又はプラグインハイブリッド自動車の導入

    • ITを活用したプロパンガスの配送効率化

    • ITを活用した検針活動の削減

    • 自動販売機の導入

    • 冷凍・冷蔵設備の導入

    • ロールアイロナーの更新

    • LNG燃料船・電動式船舶の導入

    • 廃棄物由来燃料による化石燃料又は系統電力の代替

    • ポンプ・ファン類の更新

    • 電動式建設機械・産業車両への更新

    • 生産設備(工作機械、プレス機械、射出成型機、ダイカストマシン、工業炉又は乾燥設備)の更新

    • エコドライブを支援するデジタルタコグラフ等装置の導入及び利用

    • テレビジョン受信機の更新

    • 自家用発電機の導入

    • 屋上緑化による空調に用いるエネルギー消費削減

    • ハイブリッド式建設機械・産業車両への更新

    • 天然ガス自動車の導入

    • 印刷機の導入

    • サーバー設備の更新

    • 節水型水まわり住宅設備の導入

    • 外部データセンターへのサーバー設備移設による空調設備の効率化

    • エコドライブ支援機能を有するカーナビゲーションシステムの導入及び利用

    • 海上コンテナの陸上輸送の効率化

    • 下水汚泥脱水機の更新による汚泥処理プロセスに用いる化石燃料消費削減

    • 共同配送への変更

    • 冷媒処理設備の導入

    • 省エネルギー住宅の新築又は省エネルギー住宅への改修

    • ポルトランドセメント配合量の少ないコンクリートの使用

    • 園芸用施設における炭酸ガス施用システムの導入

    • エネルギーマネジメントシステムの導入

    • 非再生可能エネルギー由来水素・アンモニア燃料による化石燃料等又は系統電力の代替

    • 水素燃料電池車の導入(非再生可能エネルギー由来水素利用)

  • 工業プロセス関連

    • マグネシウム溶解鋳造用カバーガスの変更

    • 麻酔用N2O ガス回収・分解システムの導入

    • 液晶TFTアレイ工程におけるSF6からCOF2への使用ガス代替

    • 温室効果ガス不使用絶縁開閉装置等の導入

    • 機器のメンテナンス等で使用されるダストブロワー缶製品の温室効果ガス削減

  • 農業関連

    • 牛・豚・ブロイラーへのアミノ酸バランス改善飼料の給餌

    • 家畜排せつ物管理方法の変更

    • 茶園土壌への硝化抑制剤入り化学肥料又は石灰窒素を含む複合肥料の施肥

    • バイオ炭の農地施用

    • 水稲栽培における中干し期間の延長

    • 肉用牛へのバイパスアミノ酸の給餌

  • 農業関連

    • 森林経営活動

    • 植林活動

    • 再造林活動

  • 廃棄物関連

    • 微生物活性剤を利用した汚泥減容による、焼却処理に用いる化石燃料の削減

    • 食品廃棄物等の埋立から堆肥化への処分方法の変更

    • バイオ潤滑油の使用


上記で例示している通り、様々な方法論が準備されています、こちらのリストを見ていくだけでも、抽象的にカーボンニュートラル活動というより、具体的なイメージが湧くこともあり、そうした観点でも参考にしてみてはいかがでしょうか? 各具体的な活動の削減方法や、Jクレジットの適用条件、またベースラインの考え方なども決まっているため参考にすることが可能です。

今回はカーボンクレジットの中で、Jクレジットの具体的な、温室効果ガス削減・吸収活動の例を紹介しました。 SIAでも、カーボンクレジット周りの情報発信も力を入れていければと思います.

また、関連領域に関心や、例えば新規事業開発に興味をお持ちの方は、KI Strategyまでご連絡頂ければと思います。

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