ファクトフルネスによる世界
まずは、こちらの動画を参照ください。
※字幕ボタンを押せば日本語でも閲覧可能です。
こちらは、昨今本屋でよく見る『ファクトフルネス』の著者、ハンス&オーラ・ロスリング氏による、TEDトークです。
講演では、例えば、「自然災害による死亡者数が20世紀を通じてどの程度変化したか?」「世界で極貧生活送る人の割合はこの20年間でどのように変化したか?」などのクイズが実施されていますが、正確に解答できる割合は、ランダム解答より低い結果を紹介しています。
これは、人間が持つ先入観や、直線本能、単純化本能、恐怖本能などにより、世界を正確に把握することの難しさを示唆しています。
データやエビデンスにも関心を
データを見ることの重要性として、まず、私たちの先入観の排除という意味もあります。
ただ、それだけでなくデータや情報を深堀ることで、有効なインサイトや仮説構築、行動(アクション)に結び付く可能性も期待されています。
例えば、講演の中でも「世界で極貧の生活送る人の割合はこの20年間でどのように変化したか?」というクイズがあります。
2014年のものですので、現時点の数字ではないですが、答えは「約半数に減少した」と紹介されています。
では、そこから、極度の貧困に陥っているのはどういう層なのか?
そうした人々はどのような特徴や共通点があるのか?(データ・エビデンス)
⇒そうであれば、こうした対策が有効なのではないか?(仮説・アイディア)
⇒実際に行動してみる(アクション??)
ソーシャルインパクトなどを意図した活動においても、実際の人々の「声」も重要ではありますが、それと共に、データやエビデンスをもって世界を眺めてみることも重要です。
もしかすると、自分が持っている先入観や固定観念などに気が付くきっかけになるかもしれません。
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