日本でも休眠預金法、民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律(平成28年法律第101号)が成立しました。
以前より、日本は海外に比べ、募金や寄付の金額が少ないと言われてきました。
実態としても、そうした傾向があるようで、日本国内で寄付や募金を増やそうとする取り組みは散見されます。
仮に募金や寄付の割合が多い方がいいとした場合なのですが、ではどこのお金が募金や寄付に流れるべきでしょうか?
先の休眠預金口座はその一例です。
ただ、私有財産に触れるものを法制度化するわけですから、賛否両論ありそうですし、そもそも銀行の利益になるのが適切なのではという考え方もできるかとは思います。
海外事例〜ソーシャルファイナンス〜
海外では、たとえば、保険金の余剰金に注目したLemonadeという、サービスがあります。
こちらでは、サービス登録時に、自身が関心のある社会課題を選択し、余剰金を寄付するという仕組みを構築しています。ソーシャルファイナンスならぬ「ソーシャルインシュアランス(保健)」と呼ばれる領域です。
契約者の個々の選択やインセンティブによってなお金の流れが形成されるという点が、休眠預金などの法制度化されたものとは一線をかくしますし、本道のような気がします。
また、南アフリカのディスカバリーなどはかなり昔から、ジムに行くと保険金が安くなったりと、保険サービスのインセンティブ設計で、病気になる前の「予防」に契約者が意識がいくような商品開発を実質しています。
ソーシャルファイナンスや、ソーシャルインシュアランスについても、折をみて紹介していきます。
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