世界の社会的企業
日本においても、社会起業家や社会的企業と呼ばれる、事例が増えてきたように思います。
今回も、具体事例について何社か紹介していきます。
セルコ社 インド
また、農村向けのローンサービスを提供しており、面白いなと感じるのが、農業において、収入のタイミングは収穫のタイミングに偏る傾向にあります。サラリーマンのように毎月決まったお金が振り込まれる人と、農民のように季節差がある人に必要なローンサービスは当然違ってきます。
農村地域でも農業だけやっている人だけではないので、途上国でその人(職業)にあったローンサービスを提供しています。
ここら辺は先進国のフィンテック領域で、ローンの顧客最適化のナレッジは相当溜まっており、開発の現場にも落ちてくることが求められるかと思います。
また、セルコ社は(Selco)でインドにはSerco社といういわゆるアウトソーシングのガリバー企業がありますがそちらとは別の企業となります。
New Leaders for New Schools アメリカ
クリントン政権下で教育政策に取り組んでいた、ジョナサンシューナー氏が立ち上げた団体。米国における貧困の根本にあるのは、質の高い教師や校長の不足だと。
同じ事象が発生した時に根本的な原因はどこにあるのか?それは見る人によって変わってくるものですが、日本に置き換えても、参考になる点は大いにあるように感じます。
教育系のNPO団体では、学生にフォーカスする事例が多いですが、New Leaders for New Schoolsでは、教師や校長にフォーカスし、教育分野の変革を目指し、リーダーシップのある教師や校長の採用、育成を行なっています。
エンデバー アメリカ
最後に、有名どころではありますが、エンデバーについて紹介します。
途上国における起業家支援のパイオニア的な存在です。1997年より活動しており、途上国の幅広い起業家ネットワークを有しています。
昨今では、インパクト投資や、ベンチャーフィロンソロフィー的な活動を行う、企業や団体は、数多く存在しており、内容含め玉石混淆です。
エンデバーを贔屓するつもりはないのですが、実際に、エンデバーが支援している企業では、草の根から、数百倍にスケールする企業が多数ある点は特徴的です。アルゼンチンのオフィス家具のオフィスネットなどもその一例です。
途上国系のプロジェクトを見回すと、色々なバックグランドの人が関わっていて、中には、援助系や国際協力系から、こうした活動を行なっている例もあります。
彼ら彼女らが必ずしも、企業のインキュベーションのプロかと言われると、微妙なケースもあり、その点、エンデバーのインキュベーション能力は高い機関の一つかと思います、関連領域で活動されている方は参考になる点は多いかと思います。
今回は、世界の社会的企業の事例を紹介しました。引き続き、海外の事例紹介もしていきます。
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