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執筆者の写真Social Impact Act

サステナビリティーやESGの具体的なアクションとしてのM&Aとは

今回のテーマはM&A×ESGについてです。 仕事柄上場企業の中期経営計画や決算情報は、時間が許す限り目を通すようにはしていますが、数年前からでしょうか? 特にプライム企業において、いわゆるサステナビリティーやESGの文脈のない、企業を探す方が難しくなっているのは、新しい”当たり前”となっているかと思います。 企業によっては、 ・ESGの課題やテーマの解決がPL/BSにプラスのインパクトがストーリーとして描けている企業 ・また、とってつけたかのような、ESGやサステナビリティーのトピック と企業の情報開示の現状は多様です。 いずれにても、「表面的な目標」から「具体的なアクション」に課題を抱える企業も多いのではないでしょうか? とりあえず目標は掲げたが、では何をやるか?という素朴で初歩的な問いです。 ・新規の事業開発 ・SX(サステナビリティートランスフォーメーション) など、自社で何かをアクションする取り組みが真っ先に掲げられます また、もう一つのアクションとして活発化しているのが、M&Aといえるでしょう。 (つまり、自社で新しい事業を立ち上げるより、ある程度軌道に乗っているビジネスや企業を買ってしまった方が、スピード感もリスク的にも好ましいケースもあるという判断です)

例えば、通常のM&Aと同様下記観点は重要ではありますが、 ・フリーキャッシュフロー ・EBITDAやバリュエーション ・企業シナジー 単に安いから買収を検討するというよりは、戦略的方向性との合致度は、買手側の社内含め、ステークホルダー合意にむけた説明もしやすいなどの文脈もあるといえるでしょう また、M&A担当者からしても、漠然と、EBITDAやバリュエーションなどが割安という企業を探すよりも、テーマが決まっていた方が進めやすいという意味もあります 仮に、例えば、

・再エネ関連に注目している企業があったとしましょう

・日本で考えるのであれば、土地面積や自然環境、政府方針から洋上風力に目をつけたとしましょう


・その際、洋上風力関連の事業を運営している企業をM&Aする? 企業規模からもイメージ湧かないなとなってしまうかもしれませんが、例えば、洋上風力の関連ビジネスに絞ったとしても、下記などの候補先が上がってくることとなります

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■調査開発

・環境アセスメント、環境調査、風状調査、地盤調査、設計・エンジニアリング、気象・海象調査船、地質調査船


■風車製造

・発電機、減速機、主軸、ナセル、制御システム、ヨーベアリング・システム、ブレーキ、冷却装置、風速・風向計、防火システム、UPS、ホイスト、状況監視装置、雷保護、ハブ、ブレード、ピッチ駆動システム、スピナー、ブレード荷重測定、パワーコンバーター、変圧器、スイッチギア、ケーブル、ブレード、タワー用鋼材、ボルト、フランジ、照明、コーティング、仕上げ


■基礎製造

・基礎用鋼材、モノパイル、トランジション、Jチューブ


■電気装置

・エクスポートケーブル、アイケーブル、ケーブル保護、変電所、陸上ケーブル


■設置

・風車設置、基礎設置、洋上発電所設置、海底ケーブル、陸上ケーブル、SEP船、ケーブル敷設船、


■運用・維持管理

・風車設置、基礎設置、洋上発電所設置、海底ケーブル、陸上ケーブル、人材育成、UAV、AUV、ROV


■撤去

・風車設置、基礎設置、洋上発電所設置、海底ケーブル、陸上ケーブル

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などなどなど、相当抜粋しても、かなりの領域にまたがります。


もちろんiPhoneが人気と分かれば、Apple株をといいう手のありますが、その構成部品に注目するということも可能です。 洋上風力はイメージ例でしかありませんので、広くESGやサステナビリティー領域のM&Aに関心ある企業はお気軽にご連絡貰えれば幸いです https://www.kistrategy.co.jp/

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